フェフ姉さん

フェフ姉さんの「最短の近道は努力することだ」の後、相撲のリベンジに負けて「世の中そんなに甘くねぇな」と泣きながら言う月曜から夜更かしを見て、流れでNHKの番組100カメのAbemaTVの舞台裏特集も見てしまった。あー、疲れちゃったぜ。なんで見たのか少し後悔までしてるぜ。就活中にテレビの就活特集を見ないほうがいいように、この4月に努力とか新人の話をされてしまうと自分は参ってしまうな。関係ない他人の周りで起こる一部の事実から変な想像をする必要はどこにもないから、今後は今まで普通に入ってきていた情報をあんまり見ないようにして、むしろ本当に必要で好きな、そして好きになるであろう勉強に時間を割かなければならない。

ちなみにフェフ姉さんはいいとして、さっき見たNHKの番組はなんだったかというと、Abemaのスタッフが番組裏でどれだけ苦労しているかを隠し撮りしておいて、それをオードリーの2人が、あー、これは大変だね、だの、うわー、厳しいな、だの言う、NHKがよく作りそうな30分のドキュメンタリーっぽい番組だ。例えば、カップルの薬物セックスの問題の特集を担当する絵に描いたような新人が台本を書くんだけれど、これまた絵に描いたような上司が「○○君〜」といかにも、これから怒りますよ〜、というテンションで呼び出して、本当に薬物をやっていたカップルが呼べないのは説得力がない、とまずダメ出しをする。あと本番まで1時間しかないのに、薬物やってた本人の連絡先を電話で必死に聞き出す新人君。ところがその努力も虚しく本番まで30分を切ってからついに台本は没収され、別の作家が書いた台本で生放送をコントロールしなければならなくなってしまう。本番でも基本的な操作でミスをしてしまって、番組がなんとか終了してようやくご飯を食べるものの、あとで反省会があったことを忘れていたのに気づかされ、上司から反省はしてるんだ、とか、憎めないねと、いじられるように怒られる...他にも番組の企画をバッサリ切られる新人の様子とか、いろいろ見てて心にくるものがあった。

NHKがいろいろ編集しているとはいえ、こんな絵に描いたような「新人時代」があるのか、と驚いた。あるいは編集が実力主義の新人ー上司像を浮き彫りにしたのかもしれない。そして、この業界(というか仕事全般そうなのかもしれないが)は、こんなに評価が人依存なのかと、自分の中学高校のときの部活を思い出してしんどかった。そんなに怒られなくても良かったんじゃね?と今から思わざるを得ない運動系の部活で、なんかわからんけど厳しい環境だった。今いる世界を出てみたら、案外さっきまでの厳しいのはなんだったんだろと冷めてしまうのはあるあるだ。

感想としては、新人には、人のこと全然言えないけどもっと早く準備しとけばよかったんじゃ(それは実際にあの新人は上司から言われていた)とか、上司には本番で強くなって欲しい意図があったとしても、もうちょっと手順とか新人に教えといてもよかったんじゃないの、とか思う一方で、いやそもそもAbemaって地上波では出せないことをやるし、内容は薬物だからそれを「教える」ってどういうことなんだろとか、その新人のその後の担当番組の内容も同じような路線で結構ヤバくて、番組で放送していることと自分のこれからと重ね合わせるには業界も違うし、無理があるなぁなどである。もし俺があの新人だったらどうなっていたんだろうか...いや人それぞれに事情あるから、何にもわからないし、健康によろしくないのでやめよう。結論分かったのはAbemaは大変だなということだけだった。